田中が、躍進の片鱗を見せたのが、WBC敗退後、帰国して初マウンドとなった3月26日の巨人とのオープン戦だった。キャンプでの第一声となった声出しでは「優勝するぞ」と叫んだ田中。星野監督の思いと同じく、巨人を破って日本一になるという誓いだった。...
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振り返れば、シーズン当初は、決して好調の時ばかりではなかった。それを救ったのは、嶋の攻守にわたるサポートがあったからに他ならない。開幕初戦となった4月2日の対オリックス戦、7回を投げ2失点で勝利した。「カーブを覚えてきたと相手(打者)に意識...
記事全文を読む→楽天のエース・田中将大は日本シリーズでの巨人との対戦を念頭に、今シーズンを闘い抜いてきた。その裏には「圧倒的な強さを誇る」チームに対するムキ出しの闘争心があったのだ。メジャー行きを控えるラストシーズンで田中と嶋のバッテリーは日本一を誓った。...
記事全文を読む→日本ハム(6位)がハズれ、DeNA(5位)がハズれ、ソフトバンク(4位)がハズれ、中日(4位)がハズれ、楽天(優勝)が大当たり。これが、今年のドラフト会議で最も注目を集めた、松井裕樹(桐光学園)の結果だ。「今年の楽天はイケイケだな」そんな声...
記事全文を読む→帰国した田中にナインたちは、シーズンに向けて切り換えるよう促した。「こういう時は妙な慰めよりもいいと思って‥‥」と嶋は言う。その代わり、開幕までのわずかな時間、田中がブルペンに入る時は黙って嶋がボールを受け続けた。帰国してからの田中の目つき...
記事全文を読む→投手の変化に人一倍敏感なのは、嶋の置かれた環境によるところが大きい。嶋は入団した当時、エースだった岩隈久志(現マリナーズ)が投げる場合、ほとんどは藤井彰人(現阪神)がマスクをかぶることが多かった。「エースのボールを受けてこそレギュラー」とい...
記事全文を読む→50歳を過ぎれば、とかくユルくなるのは涙腺と肛門である。飲み過ぎた翌日、放屁のつもりでつい力んで、思わず便を漏らした経験はないだろうか。シモのトラブルは人に相談もできず、悩みを抱えたままでいることも多い。しかし、放っておけば生命に関わるトラ...
記事全文を読む→昨季の契約更改の場で、田中が来季の頑張りしだいで念願のメジャー行きの可能性もあることを示唆されたことは、いまや周知の事実。キャンプに向けてのオフのトレーニングも例年以上に力が入っていたのも言うまでもない。また、帰国していたレンジャーズのダル...
記事全文を読む→開幕25連勝を果たし“不敗伝説”を続ける楽天のエース田中将大。だが、今シーズンの開幕直前に開催されたWBCではふがいない結果に終わり、スランプ説も流れたほどだった。しかしその呪縛を解いたのは、ダルビッシュとの極秘会食で開眼した“体幹改造”の...
記事全文を読む→誰よりも体調管理に気を遣っていた田中に、12年、さらなる味方がついた。里田まい(29)との結婚だった。楽天の前監督だった野村は「野球選手の妻として大切な三大要素」として「料理が上手なこと」「明るい性格の持ち主」「外出好きでないこと」をあげて...
記事全文を読む→田中自身、今シーズンに賭けたもう一つの大きな理由があった。それは昨年のオフの契約更改時に遡る。その席上で、「今年、チームのために頑張ってくれるならキミの夢の実現のために我々も協力を惜しまない」と約束されたのだ。これで田中のモチベーションは上...
記事全文を読む→ジョーンズの出塁率と存在感野村監督の代名詞が選手の再生です。南海時代に江夏豊さんを先発からリリーフ投手へと転向させ、みごと成功させた実績もあります。楽天就任当時も、4番不在だったチームで山崎武司をリーダーに抜擢。絶対的な4番として楽天の打撃...
記事全文を読む→リードの責任は全て女房役にある──。一貫した嶋のスタンスに、田中の信頼は厚かった。優勝を決めた一戦でも、得点圏に走者を置いてからのピッチングを外角一本にしぼり、ストレートにこだわったのは、これまでに築いてきた信頼関係がなしえた配球だった。逆...
記事全文を読む→相手打者との徹底心理戦思い出すのは、1995年に起こった阪神・淡路大震災。あの時、目の前の現実に茫然とする被災者を支えたのは、仰木監督率いるオリックスのリーグ優勝、そして翌年の日本一でした。あのオリックスの執念は、きっと神戸の復興の足がかり...
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