スポーツ

大物レスラーと私のリング外“驚”交遊20年!(2)キャラ設定を忘れる武藤敬司

20160609s

──

 84年に橋本と同期入団した蝶野正洋(52)や武藤敬司(53)ら「闘魂三銃士」ともイベントで一緒に仕事をする機会が多かったと言う。

──

 蝶野さんは遅刻の常習者で1時間くらい遅れてきて、関係者からよく怒られていました。それに輪をかけて、橋本さんは半日ぐらい遅刻してきます。あまりに遅いので、トラブルに巻き込まれたんじゃないかとスタッフは大慌て。結局、ただの寝坊なのですが、それに蝶野さんは、

「ブッチャー(橋本のあだ名)は、みんなに心配されてズルい‥‥」

 と愚痴っていました。武藤さんは時間前に必ず到着するのですが、イベント中に自分の設定を忘れてしまいます。顔にペイントをして「グレート・ムタ」という名前でも活動をしているのですが、ある日のイベントは「武藤敬司」として呼ばれていました。なのに、

「昨日、インリン(・オブ・ジョイトイ)の股間に毒霧吐いちゃってよ」

 と、ペイントもしていないのに、グレート・ムタとしてしゃべりだしたんです。「武藤」と「ムタ」は別人の設定なので、

「それはグレート・ムタさんの話ですよね」

 と慌ててフォローしたら、急に面倒くさくなったのか、

「もうどっちでもいいよ」

 と言って、あっけらかんとされていましたね。

──

 キャスターを務めるサムライTVでも、生放送ならではのハプニングが付き物。09年に新日本プロレスの真壁刀義(43)をゲストに迎えていた時のこと。当時、対立していた「NOAH」の関係者がスタジオに乗り込んできて、一触即発の場面に。台本にはない、ガチの殴り込み事件だった。

──

 スタッフもアゼンとしていました。

 そして今でもよく思い出すのは、NOAHの三沢光晴さんが亡くなった時です。生放送中に試合で三沢さんが倒れて、心肺停止状態という一報が飛び込んできました。その瞬間、手が震えて、椅子から立ち上がれませんでした。

 三沢さんは誰にでもオープンな人で、独特の色気がすごかった。地方の会場で会った時、ハーフ丈のパンツをはいていたので、

「そのパンツ、すてきですね」

 と、ほめたら、

「パンツの中身はもっとすてきだよ」

 と下ネタで返してきたのですが、全然イヤらしく聞こえないから不思議です。

──

 昨年2月22日、女子プロレス団体「スターダム」の王座防衛戦で事件は起きた。当時の王者・世IV虎が挑戦者・安川惡斗の顔面攻撃に激怒し、拳でその顔を殴打。顔面を腫らした安川が試合後に救急搬送される凄惨な状況に、放送自粛も考えられたが、サムライTVはそのままノーカットでの放送を決断した。

──

 放送をしないという選択肢はありませんでした。いろいろな意見がある中で、ありのままを見ていただくべきだとスタッフが判断したのです。現場ではいかにレフェリーが懸命に試合を成立させようとしたか、また、セコンドはどういう動きをしていたのか。視聴者に見ていただき、何が起きていたのか、知ってほしかったのです。

カテゴリー: スポーツ   タグ: , , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    ゲームのアイテムが現実になった!? 疲労と戦うガチなビジネスマンの救世主「バイオエリクサーV3」とは?

    Sponsored

    「働き方改革」という言葉もだいぶ浸透してきた昨今だが、人手不足は一向に解消されないのが現状だ。若手をはじめ現役世代のビジネスパーソンの疲労は溜まる一方。事実、「日本の疲労状況」に関する全国10万人規模の調査では、2017年に37.4%だった…

    カテゴリー: 特集|タグ: , , , |

    藤井聡太の年間獲得賞金「1憶8000万円」は安すぎる?チェス世界チャンピオンと比べると…

    日本将棋連盟が2月5日、2023年の年間獲得賞金・対局料上位10棋士を発表。藤井聡太八冠が1億8634万円を獲得し、2年連続で1位となった。2位は渡辺明九段の4562万円、3位は永瀬拓矢九段の3509万円だった。史上最年少で前人未到の八大タ…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , , |

    因縁の「王将戦」でひふみんと羽生善治の仇を取った藤井聡太の清々しい偉業

    藤井聡太八冠が東京都立川市で行われた「第73期ALSOK杯王将戦七番勝負」第4局を制し、4連勝で王将戦3連覇を果たした。これで藤井王将はプロ棋士になってから出場したタイトル戦の無敗神話を更新。大山康晴十五世名人が1963年から1966年に残…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , , , , |

注目キーワード

人気記事

1
あの「号泣県議」野々村竜太郎が「仰天新ビジネス」開始!「30日間5万円コース」の中身
2
3Aで好投してもメジャー昇格が難しい…藤浪晋太郎に立ちはだかるマイナーリーグの「不文律」
3
高島礼子の声が…旅番組「列車内撮影NG問題」を解決するテレビ東京の「グレーゾーンな新手法」
4
「致死量」井上清華アナの猛烈労働を止めない「局次長」西山喜久恵に怒りの声
5
皐月賞で最も強い競馬をした3着馬が「ダービー回避」!NHKマイルでは迷わずアタマから狙え