「およそ世上の事物、その政事たると否とを問わず、非難すべきこともこれあれば、賛成すべきものもこれあるべし」「およそ──」の言葉は、わが国初の「平民宰相」と謳われ、一方でわが国初の本格的「政党内閣」を率いた原敬の政治姿勢が如実に表れている。こ...
記事全文を読む→田中角栄
明治維新のときから軍務につき、軍隊の近代化を行って「陸軍の父」と呼ばれた山県有朋だったが、国民人気が湧かなかった点では、歴代総理の中でもトップクラスに入る。その理由は、「軍国主義の権化」といった不名誉なレッテルを貼られた一方で、内閣は議会や...
記事全文を読む→なぜ、山県は総理退陣後もここまで影響力を保持できたのか。一つは、極めてリアリストだったこと。二つは、人材発掘、育成の名手であり、育てた人物たちの強力な支えがあったことが大きかった。山県のリアリストぶりは、伊藤博文に似ていた。伊藤は時に妥協を...
記事全文を読む→角さんは日本の高度成長期を支えて、日本の針路を作った偉人じゃないかな。あの時代に腰折れの指導者だったら、昭和48年あたりの石油危機の段階で、日本はまだ発展途上だっただろうね。「日本列島改造論」で高速道路をバンバン造って、急激に発展してきたわ...
記事全文を読む→フィールドワークさながらの研究法で元世界王者が偉人たちを分析する異色の企画は、最終回を迎えた。その言動を目の当たりにし、みずから直接会い、あるいは共演したり──。そんな経験から、現代の偉人と認定する6人のスターを、秘蔵エピソードとともに快論...
記事全文を読む→──「帝王学」、政治哲学、政治手法‥‥何をいちばん叩き込まれましたか。小沢政治哲学です。僕は田中先生の他に竹下登(元総理)、金丸信(元副総理)という先輩に恵まれた。共通するのは「政治は万民のため」という哲学でした。これは身にしみています。─...
記事全文を読む→──小沢さん自身は野党結集をどう描いていますか。小沢いろいろ問題はありますけど、今年中にはケリをつけなきゃならん。僕は必ずできると思っています。──政権交代の時期はいつ頃と定めているんですか。小沢そりゃ、次の衆議院総選挙が勝負ですよ。自民党...
記事全文を読む→──将棋なら安倍さんは「詰んでいる」との見方もありますが、「投了」とならず、どうにか30%台の支持率を保ってふんばっていられるのは、自民党の「ポスト安倍」候補と目される人が国民にとってもの足りないから、とも見られています。かつての「三角大福...
記事全文を読む→自ら命を絶つ者まで出した財務省改竄文書問題は、このまま幕引きを図ってウヤムヤに──。いまだ残る、あらゆる疑惑の追及から逃げ続け、生き延びようとする安倍政権。野党はいったい何をしているのか。自民党政治を知り尽くす剛腕が、政治家としての完結と最...
記事全文を読む→陰謀とは「ひそかにたくらむ悪いはかりごと」であり、さらに「人に知られず練る計画」でもある。歴史の表舞台だけでなく、節目節目に登場するのが、魑魅魍魎が跋扈する「陰謀論」という名のファンタジー。今、再び注目を浴びている「俗説、通説のウラ側」を独...
記事全文を読む→──食事には興味を持たぬ田原さんが、一つだけ大事にしていること。それは、毎日いろんな人たちと会うことだという。──家で本を読んだり、原稿を書いている時以外は、たいてい人と会っています。その理由をひと言で言えば、「好奇心」。これが僕の原動力な...
記事全文を読む→70年代の日本は高度経済成長が一段落するが、70年3月14日から約半年間、大阪府吹田市の千里丘陵で開催された「日本万国博覧会」(通称・大阪万博)で幕を開けた。お祭りムードのなかで学生運動は退潮。それまでの“政治の季節”は終わり、田中角栄首相...
記事全文を読む→そこで、松田氏とたもとを分かち、「インセプション」なる新会社を立ち上げた一瀬氏と水江氏に話を聞くため、博多市内の事務所へ。こちらも窓ガラスには全て目張りされ、施錠されていた。「ここ1カ月ほどお見かけしませんね。ブラインドは下りたままだし、人...
記事全文を読む→政治と切っても切れないのが「カネ」の問題。いつの世もセンセイたちの金への執着はすさまじく、週刊アサヒ芸能創刊から常に世間を騒がせてきた。ここで一挙に総ざらいする!芦田均前総理まで逮捕された1948年の昭和電工疑獄、検察がのちの総理、佐藤栄作...
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