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記事全文を読む→ボビー・オロゴン「格闘技は15分の試合が15年に感じた」
ボビー・オロゴンが突如、K-1のリングに登場したのは、04年のこと。格闘技の素人が、売り出し中のキックボクサーだったシリル・アビディ相手に大健闘。みごと勝利をあげたのだ。翌05年には元横綱・曙にも判定勝ち。類いまれな格闘技センスは、どう育まれたのか。
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ボビーの格闘技デビューは、いきなり決まった。試合当日6日前、シリル・アビディの対戦相手だったマイク・ベルナルドが負傷欠場。そこでボビーに白羽の矢が立ったのだ。
「(試合前は)鍛えてないです。勝つ自信もなかったよ、奇跡です! 周りからは『死なないでね』と言われてたし、自分の中でも9対1で負けると思ってました。世の中は何が起こるかわからないね~。(総合格闘技ルールでの)5分3Rの15分間、ファイターは15年以上に感じてるって説、知ってますか?だから1秒1秒が長くて『いつ終わるんだよ~』っていうのが本音(笑)。でも格闘技に重要なのはハート、ガッツね。体力とテクニックだけじゃ勝てない。気持ちが負けたら相手にも負けるから、相手と闘うっていうより自分と闘うんです」
その格闘技に対するポテンシャルの高さは、はからずもデビュー戦で証明されたが、もともとケンカは大の苦手だった。
「小さい頃からケンカも嫌い。でも負けることはもっと嫌い。自分に負けることが相手に負けることにつながる。相手に負けることは試合に負けること。試合に負けることは人生に負けることにつながる。人生に負けたくないでしょ?
だから勝つために必要なのはガッツです。ウチの子供たちにも闘うことの大切さを教えるために、バスケもサッカーも鬼ごっこも、オレ本気でやりますよ。お父さんは強いんだって威厳を見せないと‥‥威厳、ありませんけど(笑)」
K-1デビュー前には、元ボクシングWBA世界ミドル級王者の竹原慎二氏からボクシングテクニックを伝授された。それからのつきあいは今でも続いている。現在公開中の映画「MOON DREAM」で、本名の近田ボビー名義として、初監督・初主演を務めたが、そこにも格闘家に対するリスペクトが込められている。
「試合前にスパーリングの相手をしてくれた竹原慎二さんと、格闘技の先輩、ガッツ石松さんにも出てもらいました。『日本は夢と希望がある国だよ』と伝える映画です。オレはタレントとか格闘家とか肩書持ちたいと思ったことはないの。常にフリーターのスタンスを崩さない。そのほうがチャレンジ精神を忘れないから」
現在は、格闘技のほうは休業中だが、チャンスがあれば、もう一度リングに立ちたいという。
「もちろん! 一度格闘技をやると病みつきになるから、オレも死ぬまでやめられない。次は闘争本能が燃えて『もす!』って言えるようになった時かな(笑)」
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