スポーツ
Posted on 2025年07月31日 12:00

J2降格危機の横浜FM相手でも…リバプール来日試合でJリーグ観客記録更新!裏にあった“企業主導”の興行戦略

2025年07月31日 12:00

 7月30日、イングランド・プレミアリーグの強豪、リバプールFCが20年ぶりに来日を果たし、横浜F・マリノスと日産スタジアムで対戦したこの試合。平日夜という条件にもかかわらず、観客数は6万7032人を記録し、Jリーグ主催試合として史上最多の観客動員数となった。

 試合前には「J2降格危機の横浜FMとリバプールでスタジアムが埋まるのか?」と疑問の声もあったが、前売りチケットは早々に完売。蓋を開けてみれば、スタジアムはリバプールのチームカラー“赤”で染まり、実質的には“ホーム”を乗っ取られたような形に。ある横浜FMファンは「チケットが全く取れず、現地観戦できなかった」と悔しさを語る。

 今回の試合は、単なる親善試合にとどまらず、Jリーグの新ビジネス戦略が強く反映された一戦でもあった。今年4月、Jリーグは国立競技場の収益化を狙ったグループ会社に参加しており、その関係で今回の試合にも参加企業が多数参戦。中でもNTTドコモはスポンサーとして試合に深く関与し、当日はスタッフがドコモロゴ入りのジャージを着用するなど“企業色”も目立った。

「興行的には大成功。スタジアムを満員にすることが最優先だった」(関係者)との声もあり、空席・赤字は絶対に許されない興行であったことが伺える。当然ながら、横浜FMにも億単位の収益が見込まれる一戦であった。

 肝心の試合は、前半に横浜FMのFW植中朝日が先制ゴールを決めるも、リバプールが後半に3得点を奪って逆転勝利。世界トップクラスの実力を見せつけた。

 植中は試合後、「忘れられない試合になった」とは言いつつも、手応えについて聞かれると「何もない…」と率直な心境を吐露。華やかな舞台の裏にあった現実と実力差を痛感するコメントとなった。

 リバプール戦は確かに「数字」としては大成功を収めた一方で、ホームチームの存在感の希薄さや、企業主導の色合いの濃さが残った。今後、Jリーグがこうした“興行主義”と“スポーツ文化”のバランスをどう取っていくかが問われている。

(小田龍司)

カテゴリー:
タグ:
関連記事
SPECIAL
  • アサ芸チョイス

  • アサ芸チョイス
    政治
    2026年04月26日 08:30

    3月から4月にかけて、地方などの首長選で自民党推薦候補が相次いで敗北している。高市内閣が依然として高い支持率を保つのに、だ。PR会社関係者が明かす。「4月12日の東京・練馬区長選では自民などが推薦し、小池百合子都知事も支援した前都議が圧勝す...

    記事全文を読む→
    社会
    2026年04月24日 11:30

    まさに「泣きっ面に蜂」である。ほかでもない、「後発地震」と「山林火災」と「クマ出没」という、未曽有の「三重苦」に見舞われている岩手県大槌町の被害実態だ。町民の心胆を寒からしめているコトの次第を、時系列に沿って追ってみると…。三陸のリアス式海...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    政治
    2026年04月29日 15:00

    中国で今、国防の要となるエリート科学者たちが、まるで示し合わせたかのように次々と謎の死を遂げている。公表されているだけでも、その数は9人。死亡者の年齢は26歳から68歳までと広いが、中国メディアやSNSでは「深夜の交通事故」など、その死亡原...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    注目キーワード

    人気記事

    1. 1
    2. 2
    3. 3
    4. 4
    5. 5
    6. 6
    7. 7
    8. 8
    9. 9
    10. 10
    最新号 / アサヒ芸能関連リンク
    アサヒ芸能カバー画像
    週刊アサヒ芸能
    2026/4/28発売
    ■680円(税込)
    アーカイブ
    アサ芸プラス twitterへリンク