しかし、政界はまさに「一寸先は闇」である。小渕は平成11(1999)年秋の自民党総裁選で、加藤紘一、山崎拓の挑戦を受けたが、圧倒的勝利で「再選」された。加藤、山崎の両人があえて立候補したのは、総裁選後の小沢一郎率いる自由党の連立参加問題にあ...
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「師匠」が「受け」と「待ち」、あるいは「我慢」「辛抱」まずありきの合意形成型リーダーシップで与野党ににらみを利かせていた竹下登元総理だっただけに、小渕恵三もその政治姿勢を踏襲していた。会話のやりとり一つ取っても、前任総理の橋本龍太郎のように...
記事全文を読む→豊洲移転問題に東京五輪と失点続きだった小池百合子都知事が再選に向けて動き出した。さながらゾンビのごとくコロナ禍を逆手に取った「ホラー会見」で、人気がうなぎ登り。もはや当選確実視されているのだ。そうした中、大阪府の吉村洋文も参戦を示唆。負け戦...
記事全文を読む→昨年7月の参院選広島選挙区を巡り、地元議員ら約100人に計約2600万円に上る現金を配った疑惑が浮上し、6月18日、河井克行前法相と妻の案里参院議員が公職選挙法違反(買収)の疑いで逮捕された。「今年3月には、ウグイス嬢に法定額を超える報酬を...
記事全文を読む→橋本内閣は、自民党が社会党の村山富市を「自社さ」3党連立政権の首相に担ぎ、小沢一郎が率いた非自民連立政権から政権を奪還、村山内閣がその役目を終えたのちに発足した。その橋本政権スタート時は、「若武者」登場もあってか国民人気も高かった。政権の前...
記事全文を読む→「小沢(一郎)はナタの魅力だ。黙々と仕事をして、やるときはドスンと決断する。一方の橋本(龍太郎)はカミソリだな。頭脳明敏、スパッとした切れ味が魅力だ」総理大臣となった田中角栄は、多士済々が蝟集(いしゅう)した田中派の中で、有望な若手視をされ...
記事全文を読む→「密、密、ふふふ」自民党の河井案里参院議員が、集まってきた報道陣の問いかけにこんなコメントをつぶやいたのは去る5月14日。6月17日の国会閉会を待って、検察当局は、公職選挙法違反(買収)容疑で、同じく自民党の衆院議員で夫の河井克行前法相とと...
記事全文を読む→前東京都知事で国際政治学者の舛添要一氏が6月9日、ツイッターを更新。新型コロナの現状について持論を述べたが、これに呆れた声が拡がっている。舛添氏は、〈乗員からコロナ感染者が出た米空母セオドア・ルーズベルト号(4800人乗り組み)で検査したと...
記事全文を読む→一方、安定政権ではあったが、身の丈に合わなかったことも多々あった。その最たるものが、未曽有の阪神・淡路大震災、オウム事件に直面したが、危機管理という点ではほぼ無力であった。総理になるまで官邸にほとんど顔を出したことはなく、当然、官邸の情報収...
記事全文を読む→人柄誠実で聞こえた村山富市は、総理大臣就任が決まった瞬間、周囲に「困った、困った」と口にしていたが、やがて次のようにハラをくくった。「東西冷戦が終焉し、55年体制が崩壊するなど内外情勢が激変する中で、自民党も社会党も変革する必要がある。そう...
記事全文を読む→独自の大阪モデルを打ち出し、コロナ対策に取り組む大阪府・吉村洋文知事の評価がうなぎのぼりだ。政治部デスクが説明する。「毎日新聞のアンケートでは『東京アラート』の小池百合子都知事を大きく引き離し、“評価できる政治家”1位に選ばれました。通天閣...
記事全文を読む→羽田は「二世議員」ながら、当初は政治の世界に入る気はなかった。成城大学を卒業後「小田急バス」に入り、本社の観光課係長などを経て、企画調査室課長で退職した。この間の10年のサラリーマン生活で、羽田が企画した文学ゆかりの地を巡る観光バスによる「...
記事全文を読む→「あんた、総理になるのもいいが“短命”で終わるぞ。それでもいいのか」自民党を結党以来初めて野党に突き落とし、日本新党の細川護熙を総理大臣に戴いた共産党を除く野党8党派による非自民連立政権。だが、1年足らずで細川がスキャンダルによって失脚、そ...
記事全文を読む→そうしたいささか緊張感に欠けた細川政権ではあったが、細川自身の言葉は常になめらかであった。日本新党結党の際には、「回転ドアはいつでも回している。志ある者は誰でも、いつでも入ってきて欲しい」などと、二世議員が大挙していたそれまでの政治の閉鎖性...
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